北島選手に「違約金払え」 となるのか

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   水泳のジャパンオープン2008最終日のきのう(6月8日)、平泳ぎの北島康介選手が、英スピード社製の水着レーザー・レーサーで臨んだ200メートルで、ついに世界新記録を出した。2分7秒51、これまでライバルのハンセン(米)がもっていた記録を0.99秒も上回った。小倉智昭が、「競泳でね」と感嘆した。

アラーっと思っちゃうね

   先週金曜日からのこの大会は、さながら水着品評会の趣になった。日本水泳連盟がミズノ、アシックス、デサント3社と契約しているために、選手たちはそれ以外の水着は着用できなかったのだが、スピード社製による記録の連発に、選手たちも動揺した。まあ無理もない。

   ために水連は、3社に改良を求めただけでなく、今大会で選手たちに自由な選択をさせた。その結果、17もの日本新記録が生まれ、うち16がスピード社製のレーザー・レーサーだった。しかも、いわば出来合を試着した形だから、必ずしも各人にフィットしていたわけではない。

   選手たちも「スピード(社の水着)で出たと思われるのはいやだ」と心境は複雑だ。北島選手も最終日の朝は、「泳ぐのは私」と掻いたTシャツを着用。世界新を出したあとも、「水着のせいにしてオリンピックを闘いたくはないし、世界新をだして『泳ぐのは自分たちなんだ』と伝えられればよかったかな」といっていた。

   笠井信輔が、北島選手が着用した水着の一つひとつを詳しく伝え、「ある意味で証明されてしまった」といったが、途中から嫌な顔をしていた小倉は、「力のある人が着るから記録がでるの」といったが、「でもここまで見せつけられると、アラーっと思っちゃうね」。

   ピーコは「着ないで出て、負けたりしたら何かいわれるでしょう。かわいそうだよね」。

   この結果を受けて水連も、3社との話し合いで、「(他社製着用に)ほぼ同意をもらっている」といっているという。問題は契約にある違約金だ。北島選手は、個人契約になっている。

   小倉は、「メーカーが違約金とったら、企業イメージはマイナスになる」。

   松本大も。「どうぞ使ってくだいといった方がプラスになる」

   笠井は「新しいものにしても、練習しないといけない」。

   小倉は「練習しなくても記録が出ちゃってる」(笑い)。

   ここで、ひとつ疑問。17の新記録のうち、スピード以外で出した1社はどこ製なんだ? そして、日本製各社の水着は、本当にだめなのか? 全部ちゃんと試したのか?

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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