「スピード」が今度は世界新。東京辰巳国際水泳場で行われた『ジャパンオープン』3日目の200メートル平決勝で、英スピード社製のレーザー・レーサー(L・R)を着た北島康介(25)出した結果だ。
ライバルのハンセンの持つ世界記録を0秒99上回る、02分7秒51の世界新記録を出した。
こう書くと選手は怒るだろうが、「スピード」着用の結果、記録ラッシュになったことは間違いない。
大会3日間で、11人の選手が17種目で記録更新、このうちスピード社のL・R着用での記録更新が16種目だった。
大会前に「水着が泳ぐわけじゃないんで、選手の頑張りというのをもっと見てもらいたい」と話していた北島。だが、世界新を出した直後のインタビューでは「選手がこれだけいい記録を出しているのは事実ですから……それを皆さんも感じてもらいたい」と。
また昨夜、生出演した日テレの番組でも北島は「早い水着が出ればそれを着るのは当然でしょう」と発言している。
日本水泳連盟では、今大会の結果を踏まえ6月10日にも、国内3社以外の水着着用を認めるかどうか決めるという。
司会の加藤が「練習で本人の実力も上がっているのでしょうけど、いい素材、いいものは着てほしい」との発言に、コラムニストの勝谷が「水着メーカーのほうから『好きなのを着て下さい』と、そういう配慮。男気を出してほしい」とダメ押し。
しかし、テリー伊藤は「スピード社製なら全員が同じもので統一してほしい。例えば、お金持ちの国がいいものを着れる、これはまた不健康だ」と。
心・技・体を競うスポーツ。同一条件という意見も一理ある。が、これにタレントの三船美佳が「これがベストだというものを自由に選んで着る方がいいのではないですか」と反論した。