女性アーティストの弱点 話してもらうコツ

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   今回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、トークスペシャルの第7弾。過去に放送された、プロフェッショナル達の未公開トーク集。坂東玉三郎・吉田都・武部聡志、計3人の『表現家』を特集。

   今回はジャンルは違えど『表現』することを仕事としている人たちの放送とあって、楽しみにしていた。中でもぐっと引きつけられたのは、坂東玉三郎と武部聡志のトーク。

   坂東玉三郎といえば、ファンの間で玉様と呼ばれ絶大な人気を博している歌舞伎役者。彼の喋りはどこか粋だ。番組ホスト・茂木が彼に聞いた1つの質問、男が女を演じる理由。

   それに彼は「音符は楽器を弾くことによって、春を感じたり秋を感じたり、空気を感じたりできる。そのように女形も音符のように型や台詞を連ねていくことによって、春とか秋とか風を感じるように、ある種の女を表現できる」。

   なるほど。操ることによって、持ち合わせていないものを表現するのが芸なのだと再認識した。

   武部聡志は一青窈を初め、様々なアーティストを手掛けるプロデューサー。アーティストと一緒に曲を紡ぎ上げるのが仕事。良い曲を作るには、武部とアーティストとの意思疎通が必須だ。そのアーティストがどんな人で、どんな恋愛をして、どんな環境で生きてきて、どんな挫折をしてきたのかなどを知る。その人の弱いところを知り、それを曲に生かすのだという。

   しかし人はそうすんなりと自分の弱点を話したがらない。そのために武部は自分の弱点を相手に見せるのだという。相手の気持ちを引き出そうと思ったら、威張っていてはダメ。あくまで対等な目線に立つことが必要なのだ。きっと話上手な人は、そこを経験的に分かっている人なのだろう。この事をちょっと心に留めておくだけで、明日の会話がもっと楽しくなるかもしれませんよ。

文   慶応大学・がくちゃん
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