NHKスペシャルが北極の現状を特集した。
地球温暖化で氷がとけ、場所によってはなくなってしまった所もある。ホッキョクグマには壊滅的なダメージを与えているそうだ。
一方で活発なのは、資源を巡る各国間の競争だ。ノルウェー企業のガス・石油開発やロシアの領土主張、カナダやアメリカ、デンマークなどが続々と参入している実態も追った。北極で儲けようとしている人たちがこんなにいるのか。
こうした開発は温暖化を促進し、北極の環境変化の速度を速める。氷山が崩れて流れてきて、油田開発作業を危険にさらすこともあるそうだ。これを避けるため、縄で縛って氷を動かしていた。
日本も無縁ではなかった。ノルウェーの会社が採掘したガスが日本用に備蓄されたり、開発に使う掘削機が日本製だったりした。
資源を巡って大変な競争が繰り広げられていることがよく分かった。二酸化炭素を地下へ埋める改善策なども少しでてきたが、金もうけへの大きな流れの前には環境問題は後回しのようだ。ホッキョクグマがどうなろうと知ったことか、と言わんばかりだ。寂しいことだ。
北極は クマ絶滅し 石油掘る