このところメディアが集中攻撃をかけている財務省職員らの深夜タク送り。ビール、おつまみの 『接待』どころか、現金や商品券まで受け取っていたことがわかってきた。しかも「居酒屋タクシー」と呼ばれるグループがいたのだと。
深夜の霞が関、役人の帰宅を待つタクシーの列から離れて、ライトを消して待つタクシーがあった。これが、運転手たちがいう「居酒屋タクシー」だと、笠井信輔が声を張り上げた。
クーラーにビールを積んでいて、おつまみも出す。騒ぎになるまでは、午前2時から4時のあいだに、10台くらいはいたという。つまり、常連の役人たちは帰宅時間になると、庁舎の前で待つタクシーではなくて、居酒屋タクシーと携帯で連絡をとって利用していた。
運転手の1人は、「うらやましい。1日1回で、1万5000円から2万円になるのは、正直いって悪くない。いま客が少ないですから」という。
この『接待』が民主党の長妻昭議員の調査で明るみに出て、各省庁もしぶしぶ調査。その結果、とんでもない事例が出てきた。
ある財務省職員は、5年間に約750回。その都度2000-3000円の現金やクオカードをうけとっていた。計約225万円。また、別の財務省職員は、3年間に150回。ビールとビール券などなどで、50回以上『接待』を受けたというのが37人もあった。
これだけ見返りを出してもなお、メリットがあるのだという。中にはポイント制にして、プレゼントなんてのもあったらしい。
で、調べの結果はまだあって、金融庁16人、農水省13人、環境省11人、文科省10人、財務省383人、国交省36人、内閣府9人、厚労省は調査中という。そしてすでに公務員倫理規定に違反(利害関係者からの金品の受け取り禁止)していると処分されていたのが、国交省3人、内閣府1人、厚労省8人だった。財務省は「該当する事例はない」。タクシーは利害関係者ではないというわけだ。
小倉智昭は、「彼らは税金で車に乗ってるわけでしょう。それが225万円ももらっている」。
諸星裕は「特定の人にいくわけだから。やってる側は必死でしょうがね」と、ややピンぼけ。
小倉は「われわれ、個人タクシーに乗ってもビール出ませんものね」。
いやいや、そんなことじゃなくて、もっと怒ってくれよ。