また「人間以前」の犯罪。指をさされ、バカにされたと勘違いした32歳の男が、わざわざ車をバックさせて小学生の列に突っ込み殺人未遂容疑で逮捕されたのだ。
事件は、6月2日朝、千葉県松戸市で起きた、一方通行の路上を軽乗用車で走ってきた男が、突然50メートルほど車をバックさせたうえ、いきなり歩道に乗り上げ登校中の小学生の列に突っ込んだ。
1年生の男児(6)が頭やひじに軽い掠り傷を負っただけで済んだが、男の異常な行動はこの後も続いた。
目撃した人の話では、小学生が泣いているのに、平然と塀に寄りかかって座りタバコを吸っていたという。
水道工事従業員の容疑者は、警察の調べに「小学生に指をさされ、笑われたので殺してやろうと思った」という。
しかし取材したリポーターによると、小学生の後ろから走ってきた容疑者に小学生が気付くはずがなく、まったくの勘違い。
知人によると「容疑者は、普段はおとなしく目立たないが、車を運転すると人が変わる」という。1か月前にも現場近くの路上で、制限速度20キロのところを相当なスピードで走り接触事故を起こしている。
精神科医の香山リカは「普段おとなしいというから、車に乗っている時だけ怒りを爆発させるタイプ。日頃から溜めていた怒りを一気に爆発したのかも」と。
また、テリー伊藤も「車を運転すると人格が変わる人っていますね。例えば、前をバッタが歩いていると、嬉嬉としてひこうとする人がいるんですよ」。
バッタが歩いているのがよく分るなとは思うがそれはさて置き、こうなると「車は走る道具」というより「走る凶器」。見分けがつかないだけに恐ろしい。