貴乃花の「母絶縁」宣言は「ねこだまし」か

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   陰湿な暴力と並んで大相撲の華ともいえる八百長疑惑がまたまたまた注目を浴びた。故人の大関貴ノ花(当時)と北の湖の間で八百長が行われたとする疑惑を週刊現代が報じ、日本相撲協会などが名誉毀損だとして提訴した裁判の弁論準備手続きがあった。

義務はある

   現代側が故人の元妻で、貴乃花親方の母親である藤田憲子を証人申請した。これに反発した貴乃花が「(母親の)証人手続きが事実なら、相撲協会と正反対の立場の方と話をするとかは皆無」とカメラの前で絶縁宣言。「出廷なら協会の役職辞任」する意向を示した。

   大沢孝征弁護士によれば「裁判所が必要な証人だと判断すれば、本人の意思にかかわらず出廷する義務はある」。が、この件では藤田が被告側に不利な証言をする可能性もあり、「貴乃花親方が言うように、出廷したら反対側の人だというストレートな話にはならない」。

   あとのコメンテイターはおおむね貴乃花の「辞める」発言に批判的。「貴乃花の気持ちもわかるが、外から見ていて1番ハッキリしてほしいのは八百長があったかどうか。必要な証人は出廷して、事態を明確にするべき。その意味では(貴乃花の発言は)ちょっと違う気がする」(作家の若一光司)

   「(貴乃花は)邪魔するようなことはしちゃいけない」(室井佑月・作家)。「『役職を辞すぞ』と言っちゃえば、それが圧力になる」(森永卓郎・獨協大学教授)

   八百長疑惑→名誉毀損裁判だけならそう珍しいケースでもないが、そこに「花田家」問題が絡んだことで、一気にワイドショー化してしまったようだ。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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