月が変わって道交法が新しくなったが、なかで自転車の運転ルールがきびしくなった。交通事故の2割が自転車がらみ。だがこのところ自転車の単独事故がふえていて、その対策なのだそうだ。で、その内容だが……
◆ 70歳以上と13歳未満は歩道通行ができる
◆ 子ども(13歳未満)にヘルメット着用
子どものヘルメット着用は、5歳未満の幼児の事故では頭のけがが5割になることから。
◆ ヘッドホン、携帯、傘をさしての運転禁止
「メールしながら乗ってるのがいるの?」と小倉智昭。(町を歩いたことないのか?)
レポートの荘口彰久は、傘、ケータイ、ヘッドホンが運転にどう影響するかを実験した結果を見せた。まあ、軽業師ででもないかぎり、影響がでるのは当たり前。だが、ヘッドホンですら、視角がうんと狭くなるのには驚いた。また聴く方では、車がすぐ脇へ来るまでわからなかった。確かに恐い。
小倉は、「まあ、実験するまでもなく、危険は判っているが、罰則もあるの?」
「罰則はこれから状況をみて、条例などで」と荘口。むろんこれまでも、飲酒運転、歩道通行、信号無視、夜間無灯火、2人ノリなどは懲役、罰金があったのだが、ほとんど適用されなかった。
「2人ノリで罰金なんて聞いたことない」(小倉)
「お酒飲んで乗ってる人いっぱいいるし、ケータイだって」(ピーコ)
「ルールでどんどんがんじがらめにするのはどうなのか。マナー、道徳の範囲内できちんとした方が効果あるんじゃないの?」と小倉。「このままいくと自転車禁止になりかねない」
気になったのが、歩道通行だ。これまでも「3か月以下の懲役か5万円以下の罰金」となっていたが、むしろ車道は危ないから歩道を走れ、で定着してきた。これが、70歳以上と13歳未満だけOKで、他はみな車道へ出ろということか。
ルールを守ったばかりに、車にはねられたらどうするんだ。
前と後に子どもを乗せて走ってるお母さんたち、やっぱり歩道の方が安全だよ。テレビウォッチでは、自転車の親子3人乗り問題について「『ニュータイプ』自転車は親子を守るか」(2008年4月4日)などで紹介している。