厚労省の逆襲に逆襲

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   「いろんなハードルが山のようにあったわけですけど、本当に国民の…(絶句し、ポロリ涙が)皆さんの強い支持をいただいた…」。今国会成立困難とみられていた国家公務員制度改革法案が5月28日可決した際の渡辺行革担当相の涙の会見だ。

   この会見をVTRで見ていた『スパモニ』のコメンテーターらから思わず「大粒の涙ですね~」の驚きの声が。

   しかし、番組は「これは感謝の涙なのですが、渡辺大臣にはまだまだ怒りの涙も残っていますよ」とばかり、この後取り上げたのが迷走中の独立行政法人、雇用・能力開発機構の「私のしごと館」(京都府)。

   この施設は、渡辺大臣が昨2007年「廃止で決まりです」と断言。今後の在り方についての検討を委ねられた所管の厚労省が、有識者を集めて「私のしごと館のあり方検討会」を立ち上げた。ところが、廃止のはずが存続の方向へ逆戻りしつつあるという。

   そこで、渡辺大臣が黙ってはいられないと施設を訪れた。

   まず、担当者を集めた席で渡辺大臣は「こんなアクセスのよくないところに580億円もかけて何故つくったのか。ムダ遣いの典型ではないか」と怒る。

   続けて「当初、年間75万人から100万人が訪れる予定が、半分も来ていない。赤字が延々と続く。国民の批判にどう応えるのか。それを見に来ました」と吠えた。で、施設内へ入った途端、「このでかさ、ド肝を抜かれるね~」。

   06年の収支決算によると、支出が約16億1000万円、収入は約1億4000万円、差し引き約14億7000万円の赤字(人件費込み)という。

   厚労省は3か年計画で、収入を挙げるように取り組んでいるというのだが、3年後の収入の到達点は2億2千万円。焼け石に水だ。

   この「私のしごと館の在り方検討会」の有識者メンバーであり、『スパモニ』コメンテーターの森永卓郎(獨協大教授)は「職業体験としてはとてもいいことやっている。ある程度の補助を出すことにはそんなに…」と、すっかり厚労省側?

   弁護士の石丸幸人が「刑務所が足りないんで、場所的に刑務所がいいのでは」。続けて作家の江上剛が「元銀行員の立場でいえば、壊してしまうのが一番いい」と。

文   モンブラン
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