パトカー「駐車違反」摘発 マヌケか厳格か

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   通報を受けて出動し、空き巣の現場近くの交差点内に駐めたパトカー。なんと駐車違反で同僚に取り締まられ、乗車していた警察官は反則金を支払わされた――というニュースを聞いて、自称庶民代表のみのもんたは、いかにもな問題提起をした。「事件で出動したわけでしょ。公務中でも駐禁?」

事件で出動したわけでしょ?

   これに対して、コメンテイターのスポーツニッポン東京本社編集局長の宮内正英。「まあ、よく素直に払ったなと…。普通これは成り立たないですよね」と、いつものように、素朴で庶民的な感想を、語尾を省略しながら述べるのだった。

   このニュースに最初に接したとき、そんな感想を持った人は多かっただろう。筆者もそうだった。しかし、だからこそ、なんでパトカーの駐車違反が「成り立つか」は今日(5月28日)の朝刊やらそこら中のマスメディアで説明されてる。

   ニュース原稿読み上げ係の蓮見孝之アナがおずおずと口を出した。「あのー、なんか指定区域と法定区域というのがあって…」

   交差点や歩道などは、おそらく交通安全上の理由から、単なる駐禁指定場所以上に手厚く守られており、そこにはたとえ緊急車両であっても、よほどのことがない限り駐めてはいけないという話なのだった。

   司会者の素朴な質問に、コメンテイターが素朴な感想で答え、若手アナウンサーが解説する。なんだか妙な一場面ではあった。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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