「著作権」ギスギスし過ぎでは? 長文引用が消える

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   勝谷誠彦が「スッキリタイムズ」で、国語の問題集から、長文の引用が消えるという話をとりあげた。産経新聞の記事は、「著作権絡み転載できず」と伝えている。

   教科書に載せたり大学の試験で使ったりすることは、著作権上も問題はないのだが、問題集というのは営利を目的としているため、たしかに著作権がからむ。具体的にはお金を払うかどうかだが、出版社の側も苦しい経営の中で、できれば払いたくない。まして教育の現場なのだし、と訴訟になってもいるのだそうだ。

   それはともかく、結局何が起こっているかというと、「面倒だから」と長文読解の問題がどんどん少なくなっている、というのが記事の指摘。

   勝谷は、「勿論ぼくも作家だから、作家の言い分もよくわかるんだけど、長文読解の問題から作品を知って、読みたいなと思ったことはよくあること。あるでしょう。そうすればまた

読まれることにもなるんだし、もう少しおおらかな気持ちで見てほしいな」と結んだ。

   著作権はこのところますます厳密になってきて、音楽では訴訟沙汰も多くピリピリした空気。例えば写真でも、わずかな著作権料が壁になって、いい写真が使われずに事実上死んでいる例が少なくない。知られない(印刷されない)というのは、存在しないのと同じことだから、「はて、どっちがいいのか」と首を傾げることもある。

   このコーナー、いつも時間がなくてコメントもなしで終わることが多いが、これも作家であるテリー伊藤が何をいうのか聞いてみたかった。

文   ヤンヤン
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