お上が下々に自治を強制する裁判員制度のスタートまであと1年――。番組は7時前の「ニュースめくり斬り」で取り上げた。このコーナーは、司会のみのもんたが大きめのスケッチブックを「めくり」ながら、ニュースを紙芝居風に紹介していくもの。
裁判員の休日取得や報酬の話は筆者も以前の報道で見てきたが、「裁判員として知り得た情報を人に話していいですか?」といった実際的なQ&Aがでてくると、いよいよ近づいてきた感がある。
マスコミやインターネットのブログは×。それでは「家族、親しい人」は? みののフリにこの日ゲストの前大阪府知事の太田房江は「うーん、それもダメ」と答えるが、じつは「公にしなければOK」なのだそうだ。「職場の上司」も――これもコメンテイターの嶌信彦の予想とは反対に――家族と同じ扱い。
続いて、「わたしは裁判員になれますか?」。国会議員や国務大臣はダメ、学生や後期高齢者はなれるし、辞退も可能。しかし、法学部の教授・助教授はダメだという。ところで、自称庶民代表で世界一忙しいテレビ司会者として不確実な情報をもとに断を下す高額納税者はどうなのだろうか。
答えは……なれる! しかし、みの自身は裁判員制度に対する不安をぬぐえないようだ。なぜなら――「喋っちゃう!」から。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト