7年ぶりに脱退メンバーが合流、再結成!――これがロックバンドの話ならファンには吉報だ。しかし、残念ながら、政界の話だった。
領袖の反乱劇に共演するかどうかで袂を分かった自民党の古賀派と谷垣派。なんと歴史的な和解を経て、めでたく再結集の運びに。昨日(5月13日)パーティが開かれ、自民党の第3派閥になったそうだ。
後期高齢者問題、年金、道路と問題山積のなか、党内の合従連衡にかまけてる―番組司会のみのもんたにはそう見えたらしい。「いま、こういう動きをする時期なんですか?」と疑問を呈する。
「まったくその通り」と今日のコメンテイター、与良正男・毎日新聞論説委員と川戸恵子・TBSシニアコメンテーターが異口同音。与良は言う。「長年政治取材してますけど、全然わくわくしないんですよ」「(派閥の)数でどうとかって、もう昔の話じゃないの」
そう言う与良は、なんだかうれしそうだ。かつての新聞の社説を読み上げるようなカタい喋りから、口語的でとぼけた味わいが出てきた与良である。
みのは谷垣の写真を指して言う。「この谷垣さんて方は、はるか昔ですけど総裁候補の一線に立ってた方ですよね」
「いやいや、今でももちろん(候補)」。2人がまた口をそろえて訂正に入る。「ただ」と与良は言う。「谷垣さんは政調会長。自民党の政策担当のリーダーなんですよね…何やってんだろう」とポツリ。
時代後れのバンドは、リーダーも冴えないのだった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト