北京五輪まであとわずかだが、「日本水泳陣の救世主か? その秘密はタコヤキ器」というわけで、スピードが増す特殊水着「謎のタコヤキ・ラバー」を取り上げた。
この謎の水着は、布の表面がタコヤキ器の構造と同じという理由からか、『タコヤキ・ラバー』といい大阪市の山本化学工業が開発した。
同社の説明によると、水着の表面が水の膜でおおわれた状態になり、水を含むことで外側の水との摩擦がなくなるというもの。
で、赤江キャスターは「すごい発想ですネ」と驚嘆したのだが、どれほどの代物なのか。実際に関西大学水泳部員4人がこの水着を着て実験を行った。
その結果、4人がそろって自己ベスト更新し、「最後までスピードを保って泳げました」「まるでスーパーマンになったみたい」と感想を。
ただし問題も。4月に行われた世界短水路選手権で、相次いで世界記録を出した選手が着ていたのがイギリス・スピード社製の水着。一躍脚光を浴びた水着だが、ミズノと契約している北島選手などはこのスピード社製の水着は着用できない。
そうした中で救世主のように登場したのが『タコヤキ・ラバー』。日本水泳連盟公式サプライヤーのミズノ、アシックス、デサント3社がさっそく山本化学工業から素材の提供を受け検討中という。
スピード社製か山本化学工業製か、どちらが早いのか。日本水泳連盟は6月の大会で、選手にスピード社製の水着を着用させ、両素材を比較検討し常任理事会で決めるという。
今や、オリンピックは素材やら使用する道具の技術力を競う競技に。ジャーナリストの鳥越俊太郎は力を込めて「日本の技術を信用した方がいいよ」と。