産業体質の改善が課題
国谷「どういう舵取りが求められるか」
柯「目先の痛み止めとしては行き過ぎた引きしめの緩和。そして、産業の体質改善を図るための制度改革だ」
国谷「中国のスピード体質を改善することは難しい?」
柯「13億の人、56の民族が共存している国を止めたら大変なことになる」
国谷「かなりのスピードで政策転換をやって行くと予想しますか」
柯「スピードをキープしつつ、徐々に金融緩和しないとハードランディングの可能性がある」
国谷「政府は積極的姿勢を見せているか」
柯「胡主席が帰国してすぐに重要な会議があるそうだ。緊急な局面です」
胡主席が5日間も日本に滞在していてもいいのか、という気にもなるし、一方では、それだけ日本を軽視できない事情もあるのかとも思える。
日本もかつて通ってきた道を中国も進むことになるのだろうか。もう少し、日中の産業構造の比較、異変対策の違いが盛り込まれてもよかった。
アレマ
<メモ:柯隆(かりゅう)>
1963年生まれ。名古屋大学大学院修了。共著に『最新中国経済入門』(東洋経済新報社)など。