7時台の新聞記事紹介コーナーも順調に消化すると見えたとき、司会のみのもんたはカメラにむかって言った。「もうひとつ、もうひとつ。時間をください」
聞いてみれば、みのがこの記事の紹介にこだわったのも無理はない。むしろ、危うく時間切れになるほど優先順位が低かったのが不思議だ。「もしかすると透明マントができるかもしれない」という「うれしいニュース!」なのである。
番組伝える東京新聞記事によれば、映画「ハリー・ポッター」に出てくるような「完全な透明マント」を実際につくれるということを富山県立大などの研究者グループが世界で初めて理論的に証明したそうである。見出しは「理論的課題 消える」。
この理論の仕組みや、いつ実現するのかはよくわからなかったが、とりあえず朝ズバッ!は科学検証番組ではない。そして、みのの関心は「もし透明マントがあったらどう使うか」である。定番のお題だが、あまり高尚な使い道が思いつかれないのも常である。
ちなみに、みのの使い方は「ポストに入れておく」。帰宅したとき、それをまとってこっそり家の中へ入りたいそうだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト