船場吉兆のささやき女将こと湯木佐知子社長が昨日(5月7日)、料理の使い回し問題について会見した。今朝の朝ズバッ!によれば、社長は謝罪する一方で、報道への違和感も表明。料理のリユースは吉兆が「手つかず」と判断した場合に限り行われたのであって、それを「食べ残し」と言われるのは、ニュアンスが違うのだそうである。
「手つかず」と「食べ残し」でどれだけの違いがあるのかはともかく、女将の心配もある程度は根拠のあるものだろう。「箸をつけた」ものを出したと誤解する人間が少なからずいる――なにしろ、この問題を伝える番組司会のみのもんたもその一人なのだ。会見を伝えるVTRに入る前、みのは言った。
「前の客の――ハッキリ言うけど、食い散らかしたもの、箸をつけたものを次の客に出した。出された客もたまったものじゃない」
VTRで女将の言い分を聞いた後でも、みのの『怒り』は収まらず、その対象は吉兆の客にまで及んでいた。
「吉兆が再開したとき、たくさんのお客が駆けつけた。吉兆を愛する客はたくさんいるんだなと思ったけど――申し訳ないけど、そういうお客は使い回しを出されて満足してたバカな客だな、と思いましたよ」
前後の文脈から判断すれば、客をバカにした吉兆を批判するレトリックなのだろうが、近頃のみのには珍しく、きわどいスリル感が味わえたコメントではあった。これには2人のコメンテイターも返す言葉がなかったのか、沈黙したまま、次の話題へと移った。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト