応募数が過去最高の228作品と盛り上がりを見せた「第4回国際ニコニコ映画祭」で、ある動画が他を大きく引き離す人気で大賞を受賞したという。これは当探偵社としても見過ごせない動画である。
ニコニコ映画祭はニコニコユーザーからオリジナル動画を公募し、手塚眞さん、松嶋初音さん、ひろゆきさんらの有名審査員が「オモシロイ作品を選んでいく極めてハートフルなお祭り」。
今回は「15秒」という募集テーマが設けられ、「15秒で描ける初音ミク」「『銀河刑事 ボルダン』 15秒CM」など、「15秒」をさまざまに表現する作品が集まった。そんななかで大賞に輝いたのが「15秒でわかる日本のむかしばなし」だったのである。
さて、気になる内容はといえば、「桃太郎」「鶴の恩返し」「花咲じいさん」など、日本の有名な昔話を、15秒ずつ全12話収録したもの。紙芝居風のイラストに加えて、男性と思われる早口の声でストーリーを紹介する。
無理矢理15秒に収めるために、なかには極端にストーリーを短縮していて、前後関係がよくわからなかったりする場合もあったが、そこがまた面白いと、視聴者、審査員からはおおむね好評だったようだ。
部門賞、特別賞の受賞作品が5000から1万程度の再生数で伸び悩むなか、「むかしばなし」は37万を超えていて、人気のほどがうかがえる。
ちなみに第1回ニコニコ大賞受賞作の「サンタ狩り」は、おなじみの格好をした「サンタ」が襲撃され、プロレス技を仕掛けられるといったハートフルな内容が物議をかもした。それでも現在までの再生数は25万強で、話題になったわりには視聴数が伸びなかったようだ。