民主の議長「入場阻止」 その本気度は……

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   ガソリンの暫定税率をとにもかくにも復活させた福田首相、国民の理解を得るためとして開いた会見で、「苦渋の判断」であったと語った。が、本当にそうだったのか。毎度のことながら、原稿を棒読みする態度からは、生活者目線の気持ちは伝わってこなかった。一方、民主党のパフォーマンスもどうかと思う。問責決議案を提出するかわりに河野衆院議長の議会入場を阻止する行動に出たのだろうが、いただけない。

   次の焦点は5月13日。政府与党はまたも3分の2の多数で、今度は「道路特定財源を維持する」という特例法を再議決する構え。首相の唱える一般財源化との矛盾は頬かむりして、この際、一挙にやっちゃえというわけだ。

   小倉智昭「一般財源化しても、クルマを持っている人、ドライバーが騒ぐと思う。道路のために高い税金をこれまで払ってきた、一般財源のために払うのは不平等でしょう、という声が必ず出てくる。どっちに転んでも自民党にはきつい」

   問題山積で政局はかなり煮詰まっているが、「福田政権のもとでは次の選挙を戦えないというコンセンサスが自民党内では出来上がって」(政治アナリスト、伊藤惇夫)、解散総選挙は先になるらしい。

   洞爺湖サミット後に、首相にはやめてもらい、「総裁候補を派手な人選にして政治ニュースを自民一色にして…秋の臨時国会で解散総選挙ではないか」(長谷川豊の説明)という。そして、一般財源化についても、「あれは福田内閣の約束だから」として、反故にするシナリオではないかと疑う。あり得る話だ。

   小倉「国民の目は、自民党政権、福田さんのことよりも、これから自分たちの生活がどうなるかに向いている」

   政治不振→政治不信→政治不審? それにしても日本国民っておとなしい。ガソリンスタンドに並んだ長蛇の列が国会に押しかけても不思議ではない状況だと思うが…。

文   アレマ
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