「お年寄りの医療保険無料に」 世間にすり寄る?

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   今回の放送では、巣鴨のアイドル(首)こと、えなりかずきが新マニフェストを携えて番組に登場。いつもと変わらぬ表情でわからなかったが、聞けば「怒っている」そうだ党。

切り込めない理由が……

   家族思いの「孝行息子」が許せないのは、後期高齢者(長寿)医療制度、つまり4月からはじまった「お年寄りいじめ」である。そこで、えなりは「(65歳以上の)お年寄りの医療保険料と介護保険料は0円にします」とぶち上げた。

   実現性をマジメに検証し出すと収拾がつかなそうだが、この番組のマニフェストというのは、朝まで某テレビの司会者が話を面白くするためによくやる極論化、二者択一化、あるいはエンタメ系ニュースサイトの「(客引き)見出し」と同じ役割だから、問題ないのである。実際、番組の中身はほぼ「後期高齢者制度」の是非についてであった。

   無表情な演技はさておき、セリフのほうは十分予習していたらしいえなり。普段から、聞くだけでゲンナリする「渡鬼」の長セリフで鍛えてるせいか、後期高齢者制度の従来からの変更点、問題点をすらすらと説明していた。

   太田光(爆笑問題)総理もえなりに全面賛成。総理の疑問は「(医療費が増大しているとして)なぜ年寄りがターゲットなのか」。ほかに取れるところ、削れる無駄があるんじゃないかと思ってしまう――まあ街頭インタビューや他の番組でもよく耳にする類の主張ではあった。

「政治家は(弱そうなところから手際よく取る一方で)強そうなところに切り込めてない。(利害関係などの)切り込めない理由があるんじゃないか」

   今日に限っては完全に「世間」と同化した感のある太田総理。そんななか、「お年寄りの医療介護無料化」反対の俳優、秋野太作(65歳)はえなりのデキすぎたキャラクターに厳しい目を向けた。「なんで年寄りの味方するんだ。年寄りのご機嫌とるな。おかしい!」などとネガティブキャンペーンに打って出たが、奏功せず。「お年寄りの医療介護無料化」法案は可決された。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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