「いい人いない」女たち 「どいつもこいつも努力が足りん!」

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   私は、しょっちゅう大学時代の友達とあって、女飲みをしている。 メンバーはいつも同じ。

   アパレルのプレス、レコーディングスタジオのスタッフ、美術館員、社会人用大学院に通う派遣OL、そして唯一人の人妻。

   大学入学当時から考えると、10年の付き合いになる。

   私たちはいわゆるアラサー(アラウンド30)世代なのだが、アラサー女6人が集まっても結婚をしているのは、たった一人。さらに彼氏がいるのは2人だけ。

   この先不安な女たちばかり。そして会えば口を突いて出る「ねぇ、コイバナ(恋話)とかないの?」。

   知り合ってから10年、この話題が途切れたことは未だかつてない。

   どうして、私たちはこんなに恋愛話をしたがり、聞きたがるのだろう。バカじゃなかろうか? もっとほかにも話すことはあるだろう。とお互いに思いつつも、話してしまう。

   先日も、ある友人の話に大盛り上がり。気がつくと、隣のテーブルにいた仕事帰りのサラリーマンの団体が、私たちの会話に聞き耳を立てていた。リアル『恋のから騒ぎ』状態だ。

   ところで、ある心療内科医の話。独身女性のカウンセリングをしていると、「どいつもこいつも努力が足りん!」と嘆かわしくなるそうだ。

   「いい人がいなくて……」「男性とめぐり合う機会がなくて……」この2点が独身たる最大理由。そう、ずばりいつも私たちはこの話題を肴にしている。

   心療内科医によると、このように考えるのは、自分に自信がないことから起因するという。自分に自信をつけるのは難しい。確かに自信をつけるための努力を怠っているのかも。女子力をあげるのも1つの手だが、意外と自分磨きをすると自己満足に終わってしまうケースが多い。蓄えた力を男性に発揮するまでに、既に満足してしまう。

   はぁ、こんな話をもう10年しているのか。同級生の男子にも呆れられている私たち。いつまでたってもそんな話をしているオマエラに、つける薬はなくなってる、と。

   だってしょうがないじゃない。女同士で話していると、ゲラゲラ笑ってストレス発散になるんだもの。合コンとかで、男子の目を気にしなくてもいいし~。

   そして、たいてい会話はこれで締めくくられる。

   「あ~、なんで女の子と話していると、こんなに楽しいんだろう~!女子ばんざ~い!」

   こうして今夜もまた、女たちで集まっている。

踊るオサムン
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