世界新記録を連発しているスピード社の新水着を日本の選手が試しに着てみたところ、記録が向上したという。じゃあ、それを着ればよさそうなものだが、それはできない。日本代表選手の水着は競技統括団体の日本水連が一括して3社と契約し、スピード社は含まれていないから。
「明らかなハンディ」(杉尾秀哉・TBS解説委員)に、日本の選手からも不満が続出していると、新聞記事をもとに番組はそう伝える。他メーカーなどがこの水着の使用に異議を申し立てたが、国際水泳連盟の結論では、とくに規約違反はなく「問題なし」。
問題は水着そのものではなく、その水着が着られないことだ。目下、日本競泳陣は契約3社の頑張りに期待するしかない。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト