今朝(4月25日)の『スパモニ・アジア特捜隊』は誰が呼んだか「愛人撲滅ゲリラ隊」が猛威?を振るっているという中国の話を取り上げた。
ゲリラ隊の正式名称は『中華全国民反愛人同盟』といい、今年2008年1月に結成された。そのおどろおどろしい「同盟宣言」を見ると。
「全国の被害者姉妹たちよ、愛人と対決する日がやってきた。私たち弱者が一致団結し、愛人を見つけ出して撲滅しよう!行くぞ!刀を愛人たちの頭の上から振り下ろそう!殺す!殺す!殺す!」
このあと番組は、「今や空前の愛人ブーム、とんでもない流行が吹き荒れる中国大陸に咲いた恨み花。愛人を囲うバカ亭主に宣戦布告。知らぬ存ぜぬは許しません」とナレーションが続き、その実態に切り込んだ。
未曽有の高度成長と好景気に沸く上海市。この夜の片隅で賑わうナイトクラブ。客は金持か役人で、そこで働く女性のほとんどは貧困にあえぐ地方出身の出稼ぎ。ここで愛人関係が成立するらしい。
愛人キラーたちが刃を振り下ろす先が、金持ちや役人ではなく、出稼ぎの女性という点が気になる
アジア特捜隊で、「愛人キラー」と呼ばれる張玉芬・発起人(51)に電話インタビュー。そこで張発起人が明かしたケースはとんでもない裁判官。
ある裁判官が被告を愛人に。その被告が負けるハズの裁判なのに愛人の被告が勝ち、400万元受け取ったという。おさまらない正妻は愛人キラーたちを突撃させた。しかし、裁判官に逆に殴られるなど返討ちにあった。
止めに入ったキラーたちに裁判官に曰く、「私は裁判官。法律はいらない。私が法律だ」と。頼りない愛人キラーたちだが、週刊朝日編集長の山口一臣は「驚きましたね。司法の独立が十分でないんですネ」。
人民日報が運営するネット新聞『人民網』の記事によると、汚職で摘発された官僚の95%は愛人を持ち、中には贈賄に愛人を贈るケースもあるという。
成り金になった中国のあだ花。その花も格差社会の底辺で咲く「貧困花」。