「死に方をネットで検索する余裕が残ってれば…」

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   硫化水素自殺が続発している。番組調べでは4月4日から21日連続で51件、発生し、53名が死んでいるそうで、「信じられない」(小倉智昭)状況だ。

信じられない

   この自殺方法が厄介なのは深刻な2次被害を及ぼすこと。高知県香南市の市営住宅で女子中学生が自殺したケースでは、周辺住民180人が避難、70人が病院に搬送、27才の女性は一時、意識不明に陥った。硫化水素はきわめて毒性が強く、「数回、呼吸しただけで1分以内に亡くなる」(専門家)。きのう24日、現地を訪れた大村正樹レポーターは、一日経過しても、まだ硫黄の臭いが残っている、と伝えた。

   専門家によると、臭いに気がつくうちはまだいい方で、「本当に危険なレベルになると人間は臭いを感じない」のだという。「無味無臭のようです」(大村)。

   素材は市販されており、その気になられると防ぎようがなく、恐ろしい。

   ではせめて、2次被害を避けるには――屋外にいる場合は、風上に立つこと、高い場所に避難すること。屋内にいるときは、絶対に近寄らないこと――が最低限の防止策。

   これだけ、硫化水素自殺が頻発するのは、ネット上で自殺マニュアルが広まっているからとの指摘があり、自殺者のほとんどは40歳未満のネットを使えこなせる世代だという。

   諸星裕は、「1年の自殺数は3万人、一日当たり80数人ということからすると、こんな方法の自殺はまだふえるかもしれない。絶対数を減らすしかない。だいたい、日本の社会では自殺は絶対いけないと言ってこなかった。美化すらしたこともある。しようがないのかも」と、冷静な見方を披歴。

   小倉が、「死に方をわざわざネットで検索するだけの余裕が残っていれば」と話しだすと、森本さやかが、「ほかに向けてほしいですね」と言っておさめた。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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