今朝(4月22日)午前10時から開かれた山口県光市の母子殺害事件・差し戻し控訴審判決。『スパモニ』は通常より30分間延長し、広島高裁前からの生中継をまじえ報じた。
開廷草々、「主文後回し」の一報がスタジオに。 弁護士の大澤孝征も「死刑だけとは限らないが、こういう場合は、主文は後に回すのが慣例になっています」と。被告の元少年(犯行当時18)に対し、極刑が予想される判決スタートとなった。
現地のリポーターによると、裁判長の「主文後回し」に、報道陣が一斉に席を立ち、裁判長から「静かにするように」とたしなめられる一幕があったという。
それほど日本中の注目を浴び、異例の展開をたどってきた裁判だった。
元少年が殺害したとされていたのは主婦、本村弥生さん(当時23)と長女、夕夏ちゃん(生後11か月)。
少年法第51条が、犯行時18歳未満の少年の行為について死刑は科さないとしているのに対し、当時の元少年の年齢は18歳と30日。今回の子差し戻し控訴審でも、もっとも注目されたところだ。
が、広島高裁は「自己の性欲を満たすために行った犯行」「反省も表面的で、遺族を愚弄している」とし、予想通り死刑を言い渡した。
この裁判ではまた死刑廃止論を掲げる元少年の弁護団も注目された。今回の死刑判決をめぐって再び論議が交わされるだろう。
文
モンブラン