「学校裏サイト」を、阿部祐二がレポートした。学校の公式HPとは別に、在校生や卒業生が情報交換する掲示板やブログだが、これが誹謗中傷の無法状態になっているという。どれほどひどいのか。
「死ね死ね死ね死ね死ね……」
「そのまま死んじゃえば、日本から人口が1人減ったのに……」
「うざいやつ」といって、名前やアドレスが表示されている
とにかくだれが、いつ標的になるかわからない。
「うざいとかきもいとか名指しで書かれる」
「ミスコンで選ばれた人が悪口書かれて学校やめちゃったり」
「先月、先生が悪口書かれたと辞めちゃった……」
被害にあったという中学生は「はじめかわいいとか言ってたのが、ブリッ子だとか自作自演じゃんとか書かれてキレました。サイトの管理人(卒業生)に消してくれといったけどだめで、学校の先生が動いてくれた」。
阿部がネットで「裏サイト」と検索をかけると、学校の名前がずらりとでてきた。それらを開くと、まあ中傷のかきこみが目白押し。その学校に聞いてみると、把握はしているが打つ手がないという。
昨2007年7月には神戸の高校3年生が、裏サイトの被害を苦に校舎から飛び降り自殺した。が、その学校の生徒の言葉は衝撃的だった。「自分に関係なければいいやって。いまの子ってそんなものよ」
現役教師と元教師がインタビューに応じたが、「行政や警察にいっても動かない。中傷が半年も続いたらおかしくなりますよ」「『あなたに問題があるんじゃないの』といわれるかもと、相談できない」「ケータイは野放しですから」
専門家は「着メロを止めたら、それがサイン。中傷ばかりになると見たくないから」「子どもたちを変えることができるのは学校の先生と親」という。
加藤浩次は、「誹謗中傷が5割にあると、削除できないんですか」
宮崎哲弥「学校だって強力な検索エンジンでわかりますよね」
香山リカは、「いま、監視してくれる人や会社がある。子どもたちにもそうした場面に遭遇した時のつき合い方を教える必要がある」
テリー伊藤は「だれだって気になりますよ。どう思われてるかは。でもその世界から抜け出して楽しいことを考えるようにしないと、死ぬまで続くことになる」
加藤は「大人のサイトに誹謗中傷が多いんだから…・・・」と。まったくだ。