真夏の強烈な日差しに晒され、さらに強烈な大気汚染のなかを走る心配な北京五輪マラソン競技。この北京五輪のマラソンコースを昨日(4月20日)、マラソン代表選手70人が疾走した。
本番と同じコースで行われるプレ大会『グッドラック北京2008マラソン』で、日本の代表選手では土佐礼子選手や尾方剛選手が走った。
終盤は雨模様で汚染が洗い流されたのか、土佐は「疲れた。雨だし。路面は堅いかも知れないですネ。空気は走っていて悪いなとはあんまり感じなかった。問題ないみたい」。
しかし、尾方は「走り終わってウエアが真っ黒になって、大気汚染の影響かも」と心配する。
アテネ五輪以来、マラソンコースの大気汚染状況を観測している気象海洋コンサルタントの馬場正彦が生出演。昨2007年8月の北京市で、粉塵濃度などを現地調査した結果を披露した。
それによると、アテネの場合は海に近く、朝と夜に空気の入れ替えがあり汚染は問題なかったが、北京の場合は内陸なので空気の入れ替えが無い。マラソンスタート地点の天安門広場周辺は、粉塵濃度がひどいという。
もっとも3月に北京を訪れたという元NHKアナの宮川俊二がその時の感想を。「朝の空気は、結構きれいだった。五輪期間中は工場止めるので、そんなに心配することはないと思う」と。
文
モンブラン