食料不足 のんきな日本に忍び寄る危機

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食料自給率の将来像は

   と積極的な動きを番組は盛り込む。では、日本の食料自給の将来像はどうなのか。以下、柴田所長の見通し。

――まず米の値段は上がる。耕作放棄や生産調整をやっている場合ではない。資源を目一杯、活用して拡大再生産する方向を目指せば、自ずと自給率は上がってくる。農家の方には大きなチャンスが訪れてきている…。そうはいっても、国土の面積からして、自給率は50%が限界。残り50%は輸入せざるを得ない。食料の安全保障の観点から望ましい輸入の多国間の枠組みはWTOで頓挫している。中国、オーストラリアを含めて2国間の安定輸入対策が必要―- 

   中国製冷凍ギョウザ問題が起こった際に、日本の食料自給率は39%に過ぎないと知って、このままで大丈夫なのかと思い、パンや麺類など相次ぐ値上げにはいやな気がしたが、あまり切迫感は持たなかった。この「クロ現」を見てもさほど変化がないのは、番組のつくりが比較的、未来志向だったからだろうか。しかし、確実に忍び寄る「危機」にいつの日か直面したとき、おそらく、なす術なく恐怖するに違いない。

アレマ

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