「有権者に説明しにくい。問題があるなら早い段階で改めないと……」(自民党の平沢勝栄議員)。
トラブル続きの後期高齢者医療制度(長寿医療制度)。昨日(4月17日)、自民党有志が同制度の見直しを目的に議員連盟を立ち上げた。これを取り上げた『スパモニ』でも、コメンテーター達から批判が噴出した。
番組ではまず、今年2008年1月金沢市で開かれた「後期高齢者医療フォーラム」で、厚労省の高齢者医療施行準備室の室長補佐が語った中身を問題に。
この室長補佐は「医療費が際限なく上がり続ける痛みを後期高齢者自ら、自分の感覚で感じてもらう」のが趣旨だと本音を漏らしたのだ。
この理屈だと、エイズもC型肝炎も厚労省の役人自ら体験し痛みを感じてもらわねば……。
発端からこんな粗雑な理念で計画がスタート。さらに悪いのは国会審議だ。
同制度は、郵政民営化選挙で大量当選した小泉チルドレン達を含む3分の2の圧倒多数を武器に、ろくな審議もせずに可決・成立させた。
この後番組は、小泉チルドレンたちにインタビュー。ピンクのスーツがトレードマークの井脇ノブ子議員は「私は、まだ1年生だったので…もっと分かっていれば…」と、やっぱり子供。
さらに川条志嘉議員に至っては「あまりにも急速に改革が進みすぎて、細かい点まで配慮が至らなかった」とまるで他人事。強行採決する前に、そこを指摘するが議員の役目では。
で、批判の口火を切ったのは週刊朝日編集長の山口。「昨日集まった議員連盟の人たちは、見直す前にまず謝って欲しい。強行採決したのは、あの人達なのだから。小泉チルドレンもいいかげん。小泉改革の本質はこれなんですよ」。
ジャーナリストの大谷も堪忍袋の緒が切れて「こんな無責任な国会を持って、いいんですかね」と。