橋下知事「泣かした」首長は「意地悪オヤジ」

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   「弱い立場の者をいじめるのは我慢の限界をはるかに超えている」(神谷昇・泉大津市長)「タレントでは通用するが、行政を進めていくうえで職員や府民をヤリ玉にあげてはうまくいかない。無責任なタタキ台を白紙に戻しなさい」(森山一正・摂津市長)

言い方が気になる

   昨日(4月17日)行われた橋下大阪府知事が発表した『1100億円歳出削減案』をめぐる意見交換会。この削減案に対する府内の首長たちの反論だ。この反論に、『スパモニ』のコメンテーターたちの批判が相次いだ。

   「造反」のノロシをあげた首長たちの中には、先の府知事選で自民党から出馬した橋下知事を支援した人も少なくなさそうだが…。

   受けて立った橋下知事は「今の公務員組織は人件費が高すぎ、人も多すぎる。皆様と一度一緒に考えてもらって……」といったところで、涙とともに声を詰まらせた。

   取材した玉川徹リポーターは「パフォーマンスとは思はない。(知事は)そのくらい熱い思いでやっている。逆に、財政難というテーマで男泣きするくらいの思いでやっている首長がどのくらいいるのかと思う」と。

   続けてコメンテーターの週刊朝日編集長、山口一臣が「VTRを見て(首長たちの)言い方が気になる」と、まずブーイング。

   これに同志社大教授、村田晃嗣が呼応し「主張が抽象的で説得力がない。それに(知事に対し)『あなた』とか『しなさい』とか、有権者に失礼だ」と。スタジオ内は首長たちへの批判一色だった。

   各首長と知事は「親父と息子」ほどの年齢差。確かにVTRでみる限り、意地悪オヤジが息子をいじめているといった風景。

   とはいえ意地悪オヤジを前にして涙を見せては相手のおもうツボ。毅然としないと、これから始まる「本番」を乗り切れない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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