テレビ報道が「捕まえた」 「香典詐欺」容疑者は元議員

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   『スパモニ』が4月8日に放送した罰当たりな『香典返し詐欺』の容疑者が捕まった。

   放送日の翌日、「報道され、隠し通せないと思った。カネが欲しかった」と警察に自首してきたのが、なんと旧松任市(現・白山市)の元市議、田丸孝誠容疑者(56)。その転落人生を追った。

   容疑事実は、3月25日に地元の葬儀に、100円玉1枚をセロテープで張り付けた香典袋3通を渡し、合計9000円相当の商品券を受け取った詐欺容疑。田丸容疑者は用意周到に喪服まで着用し犯行に及んでいたという。

   取材した原元美紀リポーターによると、地元で名士の子として生まれ、市議に初当選したのは1996年。98年には「玉城まこと」の名で歌手デビュー、自ら作詞した「ふるさとのPRの歌」を歌っている。

   当時の市長だった、角光雄・元松任市長は「青少年の健全育成や農業問題を熱心に取り組んでいた」とか。

   しかし、2001年に糖尿病が悪化し歩くのもままならなくなり、任期満了を期に市議を退職。そこへ妻の実家が事業で失敗し、数千万円の借金を肩代わりするなど不運が追い打ちを。

   知人の話では「市議を辞めたあたりから、急に人が変わったようだった」という。

   ジャーナリストの大谷は「今回は、香典の「即返し」という地元の風習を熟知した犯行で、これは『詐欺だ』となったのでしょうね」。

   香典返し詐欺とはみみっちい犯行だが、地元で名士、元市議となると葬式に呼ばれる機会も多い。当然、この香典の即返しを熟知し、犯行のヒントになったのだろう。

文   モンブラン
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