セブン&アイ・ホールディングスは、ファミレス大手「デニーズ」など外食店の1/4にあたる140店舗を閉めることになった。15億円の赤字、6.6%の収益減という数字は重い。他のファミレスの経営状況も、軒並み不振が伝えられる。
高度成長期には庶民生活の一部であったファミリーレストラン、週末には行列が当たり前だったのに、そういえば最近は……自分もあまり行かなくなったと、思い至る。なぜなのか。
専門家の分析は、「昔はファミレスには何でもあるというので、人気だったが、いま客の嗜好が専門店にむかっている。その変化に対応できなくなった」と。
これでみんながしゃべりだした。
加藤浩次が、「昔は珍しかったが、いまは多すぎて」
テリー伊藤は、「おしゃれっぽかったけど、いま回転ずしの方がいいとか、とくにラーメンですよ」という。「もうひとつは、つくっている人の顔が見えない。これがファミレスの大きな弱点。フライパンに火が燃えてるのが見えないとゾクゾクしない」
加藤は、「企業として合併して大きくなると、もうからないのは切るということになる?」と経営者みたいな口調。
八代英輝も「食の安全への懸念もあって、どこのものを使っているかわからない。これも逆風になったかも」
さかもと未明は、「安直に食べられるのに慣れちゃって、食を見直すいい機会のように思いますけどね。外食はスペシャルなものと思った方がいいかも」
加藤は逆に「気軽にいけるというのもあったけど」
「そうそう、そういう意味ではちょっと寂しい」とさかもと。
食は、時代とともにある。でも人間のほうが移り気なんだから、しかたがないか。