TBSのスペシャル番組「いのちの地球 警告 今そこにある50の危機」。関口宏が司会で、スタジオゲストには黒柳徹子もいた。新垣結衣がオーストラリアへ行きカンガルーが事故で死んでいく話を取材したり、阿部力が中国に行き水問題をレポートしたりした。4時間弱もあっただけあり色々な話が出てきた。ちょっとくたびれた。
異常気象や温暖化の被害を追い、どうすればいいか考えましょうと視聴者へ投げかけていた。取材にあたったタレントの態度もまじめだったし、番組の精神やよし、といった所だ。ネタとしては、氷が溶けるだの水が不足するだのと目新しいものはなかった。とはいえ、危機を訴えるだけでなく排出権ビジネスなど提案型の話題にも触れ、心意気は買わねばと思った。
ちょっと荒っぽい注文かもしれないが、ひっかかったのはCMだ。カットすることはできないものか。水が不足して大変だ、と番組で大騒ぎしたかと思ったら、飲み物のCMに画面が変わりゴクゴク飲んでるシーンを見ると、とても違和感があり気になった。ほかにも「地球の危機」とは相容れないCMは少なくなかったように思う。
「環境のために」と会社の金を使って事業をしている企業は結構ある。テレビ局も身銭を切ってCMに頼らず自力で環境問題を訴える番組をつくるくらいの根性を見せなければいけないのではないか。
もっとも国内ニュースを見ていると、「危機状態」の地球より日本はさらに危うい状況にある気もしてくる。
地球より 先に逝きそな 我が祖国