自著どおり「ゆっくり歩け」東国原知事

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   フジの春のドラマスペシャル「ゆっくり歩け、空を見ろ」。東国原英夫・宮崎県知事の同名自伝的小説をドラマ化したものだ。

   「妾の子」という自らの出生をさらけ出し、厳しいながらも温かみがある母親との交流を描いた。しっかりしたドラマで思ったより面白かった。

   母役の水野真紀もよかったし、「父」役の中村梅雀は最高の演技だった。この「父親」っていうのは「嫌な奴」なんだけど、これを見事に演じていた。さすが役者だね、という迫真ぶりだった。知事の子供時代を演じた今井悠貴は今NO.1子役だね、上手だった。一方、知事を演じた高橋ジョージはヘタクソ、ナレーションは声が低すぎた。

   「G・カンパニー」というかつて一世を風靡した制作会社が関わっていた。近頃マンガ原作をそのまま安易にドラマ化する傾向が目立ってたけど、その反動なのか、しっかりドラマをつくろうという姿勢が見えた。子供だましじゃないつくり方と言うのかな。ともかく面白かった。

   ドラマはさて置き、東国原知事は、そろそろ知事本業に専念した方がいいのではないか。これまでのテレビ出演については「宮崎のためになる」とか「ならない」とか賛否両論あるようだが、さすがにもうテレビ出演を抑える時期に来ている気がする。それから、最近は情勢が少し変わってるようだけど、自分の似顔絵などの肖像権管理はしっかりした方がいい。勝手にどうぞ、というのはまずい。

   まあ、まだまだテレビに引っ張りだこなのだろうが、それこそ自著のタイトルを思い出してほしい。

   走るより  ゆっくり歩け  英夫知事

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