一昨年(2006年)の死者数が108万4000人と、40年前の2倍になっているのに反して、火葬場は2万6000から4899か所へと激減しているのだという。
さらに、団塊世代が亡くなるピーク期と予想される28年後の死者数は147万人に上るのだそうだ。こうした状況を踏まえて、日本財団が提示している案が「船上葬儀」―-といった小倉智昭の話を前ふりに、川内康範の訃報に入る。
「月光仮面」の原作、「まんが日本昔ばなし」の監修、「伊勢佐木町ブルース」「誰よりも君を愛す」など数々のヒット曲の作詞、保守系政治家のブレーンと、さまざまな顔を見せた人だったが、晩年はなんといっても、「おふくろさん」騒動である。川内作詞の「おふくろさん」を唄っていた森進一がセリフを勝手につけ加えたことに対して、「二度と唄わせない」と激怒。森が何度か詫びを入れようとしたが、「許す気持ちはないね」と受け入れなかった。
訃報に接した森が「私の思いの至らなかった部分もあり…」とメッセージを寄せたように、森に落ち度があったことは確かだろうが、川内が「なぜあそこまでこだわったのか」(小倉)という疑問もわく。ほかに理由はなかったのか。
これから先、森が「おふくろさん」を唄えるかどうかについては、リポーターの大村正樹によると、オルジナル版は可能、改変版は著作権侵害の恐れがある、とのこと。
小倉は「心情的に唄えるかどうか」と言い、中江有里も「唄えないですよねー」とコメントした。果たして森はどうする?
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト