小倉「こんな無念なことはないですよ」

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   またも無差別殺人。3月25日夜、JR岡山駅ホームで、残業を終え電車を待っていた男性が後ろから突き飛ばされ亡くなる事件があった。突き飛ばした少年(18)は「誰でもよかった」と、茨城県土浦市の8人殺傷事件と同じセリフを。

なかなか言えないですよ

   昨日(26日)、加害者の少年の父親と被害者=岡山県庁職員=の父親が会見。『とくダネ!』はこの2人の父親の慟哭を子細に報じた。

   亡くなった假谷さんは、来週火曜日(4月1日)付の転勤準備のために残業し、不運にも事件の被害者になった。現場に駆け付けた救急隊員の呼びかけに、名前と生年月日は明確に答えたものの、事件に関しては「覚えていない」と話したという。

   つかつかと走り寄って、入ってきた電車めがけ後ろから線路に突き落とす卑劣な行為。そうとは知らずに亡くなった被害者。

   被害者の父親(70)は「遺体安置所で皆で泣きました。少年には、罪を償っていただいて、できれば社会復帰なさったら世の中のためになるような青年になって欲しい。本当を言うとはらわたが煮えくり返る気持ですが、息子は死んでしまったのですから……」と。

   小倉は「(茨城の事件にしろ)なんで自分が死んでいくのか分らない。こんな無念なことはないですよ」と絶句。

   続けて「それなのに、お父さんは『少年だから、世の中の役に立つよう更生して欲しい』と、なかなか言えないですよ。立派ですよ」と。

   一方、加害者の父親も、むせび泣きながら記者会見に応じた。「ご両親、ご家族に大変申し訳ない、社会にも申し訳ないです。家を出てからずっと、何で?何で?とそれしか思い浮かびませんでした」と謝罪した。

   少年の保護者としての父親の責任について日頃から思うところがあったのだろう。加害者の父親が事件直後、記者会見に応じるのは極めて異例だ。

   小・中学校でずっといじめにあってきたという少年だが、成績は優秀で、経済的理由から大学進学をあきらめ、将来おカネを貯めて自分で大学に行くつもりだったという。

   ノンフィクション作家の岩上安身は「土浦の事件に触発されたことは当然あると思う。ただ、心理的に両者に自己破壊的衝動、自殺に近い心理的な連鎖があったのではないか」という。

   仮にそうだとしても、自殺に近い自己破壊的衝動が、なぜ無差別殺人に短絡的に結び付くのか…。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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