英国人の英会話教師リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)の死体遺棄容疑で指名手配されている市橋達也容疑者(29)が、市川市の自宅マンションで警察官の職質を振り切って逃走してから、きょうでちょうど1年。リンゼイさんの遺体がみつかった日でもある。
市橋逮捕につながる情報を求めて来日している、リンゼイさんの両親、姉妹が「朝ズバッ」のスタジオで呼びかけた。姉のリサさんは日本語で「あなたの罪を償ってください」と、市橋に自首を訴えた。
市橋が逃走したとき、リュックを捨て、靴をぬぎ、靴下までぬいで走って逃げた。金も持たずはだしで、身長180センチの大男が目立たぬはずがない。特徴のある容貌は、テレビでは動画でも流され、見つかるのは時間の問題、と思われたのが、以来ようとして行方がわからない。
ホーカーさん一家はおととい来日して、記者会見、行徳駅前でビラ配り、またリンゼイさんがよくいったというバーを訪れて、情報提供を呼びかけた。テレビ出演も捜査協力の一環だ。
みのもんたが、「もっと楽しい話題ならいいんですが」と一家に聞いた。
父のビルさんは「つらい1年でした。必ず捕まえるという警察署長の言葉を信じている。なんとか情報提供を」
母のジュリアンさんは「日本を好きで、また、安全な国だというので、安心していたのですが」
初めての来日という姉のリサさんは「東京はきれいな町で、リンゼイが楽しく過ごしていたことがよく分かりました」
みのは、「そう言われると、我々もつらいです」
この事件では公的懸賞金100万円がかけられており、この間に千葉県警に寄せられた情報は3300件、捜査した場所は約7000か所にのぼるという。しかし、手がかりは依然としてない。本当に目撃証言はないのか。警察が発表しないだけなのか。
最後にみのが、「これだけ特徴のある男です」と写真を示し、自宅で見つかった女性用のかつらなどから女装のモンタージュ写真まで見せたが、「目だけは隠しようがない」と、穴をあけた紙をペタッと貼り付けた。「自首しなさい。それが人間として最後の生きる道だ」
一家はこのあと、離日した。
それにしても、これだけの高度情報化社会で…やっぱり大きなナゾだ。