ガソリンの暫定税率の期限切れまであと6日。延長法案が成立しなければ、リッターあたり25円の税金がなくなって、その分が安くなる。いまリッター150円前後だから、これは大きい。町のガソリンスタンドではすでに、買い控えの空気がでているという。
「安くなると分かってるからねぇ」(ドライバー)
「いつも満タンでいれてた人が、数量を限ってますね」(スタンド)
ただ、4月1日から即座に安くなるかどうかは微妙らしい。ガソリンは精油所から出荷された段階で課税されるから、いまスタンドにある在庫分はすでに税金を払っているからだ。また、安くなったからと、一斉にスタンドへこられると、品不足など混乱が起こるのではないかと、石油商の組合は心配している。
この件では、民主党の菅直人代表代行が先日の出演で、「いったんメーカーに返品し、1日に出荷したことにすれば(帳簿上の操作で)混乱は起こらない。その法案を出す」といっていたのだが、きょうの「朝ズバッ」はきれいさっぱり忘れているようで、これには全く触れず。
さておおもとの国会では、与野党の突っ張り合いで事態はまったく動いていない。修正案を出して話し合いを求める自民に対して、民主は「暫定税率維持を前提では、応じられない」と態度は硬い。福田首相はきのう(3月24日)、「わけがわからない。これでは国会何のためにあるのか。あと1週間ですよ」といった。今日も国対委員長会談が行われるが、事態打開のめどは立っていない。
寺脇研は「民主党もそうだが、与党の方も表で議論しないと」
三屋裕子も「端から暫定税率ありきではだめ、歳入と歳出を元に議論してもらわないと、納得いかない」
寺脇「時間切れだから、お前が悪いといわれてもねぇ」
みのもんた「国民にこれだけ不安感与えるとねー」
ちなみに、この法案の期限切れで変わるはずのもの。
【安くなるもの】
ガソリン 25円/リッター
120万円以上の新車・中古車の取得税 5% → 3%
【高くなるもの】
120万円以下の中古車の取得税 ゼロ→3%
土地売買での移転登記税率 1% → 2%
海外から持ち込みのタバコの免税範囲を超えた分 アップ