朝青龍が2008年3月23日、大阪で行われていた大相撲春場所で優勝した。昨2007年後半のゴタゴタ続きから今年の初場所決勝敗退「2位」を経てこれで「完全復活」という訳だろうか。映像では、朝青龍が「ワシは大阪好きやで。毎度おおきに」とにこやかにインタビューにこたえる姿が流れた。
スタジオでは、朝青龍が優勝回数22回で歴代4位になったことを紹介した。3位の記録を持つ相撲協会理事長、北の湖の24回超えも目前だと盛り上がったが、勝谷誠彦は「どうすんのよ、(朝青龍が)理事長になったら」と心配して見せた。加藤浩次は「理事長はないでしょ」と否定した。
勝谷はおさまらないのか、朝青龍の優勝後インタビューなどについて「態度はプロレス。マイクパフォーマンスも品格がない」「日本人は何で優しいのかね」と、「強い」朝青龍復活歓迎モードに毒付いた。
勝谷が引き合いに出したのは、汚職政治家が「みそぎ選挙」で勝てば許されてしまう、というパターンだ。
これが日本人の「優しさ」ゆえなのか「忘れっぽさ」だからなのかは定かではない。ところで朝青龍は必ずしも忘れっぽくはなさそうだ。1か月ほど前の朝青龍「死ね発言問題」のとき「突撃」取材したスッキリレポーター大竹真に対し、朝青龍は23日、「この前雪駄踏んだやろ」と声をかけ厳しい視線を向けていた。大竹はスタジオで「踏んでません」と「無実」を訴えていた。
文
赤坂和郎