埼玉県三郷市にある大豪邸。その一室から、夜な夜な幼子の悲鳴にも似た叫び声がするのを近所の人たちは聞いて、関係各所に通報していたという。
3人の子供の母親だった容疑者は、子供たちを実家の豪邸に置いたまま、マンションで一人暮らしをはじめた。豪邸には容疑者の祖母が住んでおり、近所には親もいたが、容疑者とは不仲だったことも手伝い、没交渉だったという。結果、親族は近所の人たちほども子供たちをケアせず、2歳の次男が死亡。明日はもう無くなってしまったのだ。
昨日(3月17日)のスッキリ!!がこの事件の第一報を伝えると、コメンテイターのテリー伊藤は冷静に断を下した。「(この一家は)全部狂ってます」。さて、一夜明けると、テリー探偵はこの事件の謎を解くカギを手にしていた。
「事件の根底にあるのは容疑者の暗い出生の秘密ですよ。これを解明しないと事件は解決できない」
テリーによれば、祖母にしろ、母親にしろ、彼女に愛情を与えていなかった。それは「出生」ゆえ、という示唆を視聴者に与えつつ、「彼女は本当に愛に飢えていた。それと同じことを子供にもしてしまった」と容疑者に同情的な見解を示した。
「じゃあ、愛されなかったために(子供を)愛する能力がなかったということですか」。どことなく不満そうに、頭を傾け、口をとがらせて、言論界のCM王こと宮崎哲弥が聞き返したが、テリーはまったく意に介さない様子。その後も自信ありげに自説を繰り返していた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト