埼玉・三郷市で起きた母親(29)による次男(2)放置死事件の続報を昨日に続いて原元美紀がリポート。今朝は"資産家令嬢の転落半生"を追った。
新たに分かったのは、容疑者とその母親がともに離婚を経験しており、容疑者と内縁の夫との間に生まれたのが、犠牲となった健太ちゃんだったこと。
「容疑者のただひとりの友だち」(ナレーション)から原元が聞いた話は――
――友だちがいなくて、お金は持っていたのでおごったりして友だちをお金で買っていた。イジメられていたが、その理由はお風呂に入っていなくてニオイがしたから。怖いお父さんという感じで殴られて顔に傷が出来ていた。母親も母らしいことはせず、家事が苦手なのか、家の中はきたなく、母子そろって外食するのをよく見かけた。中学時代はほとんど不登校で、たまに来たとしても保健室登校。年頃になってからは居酒屋に行くようになり何人かの男性と交際、父親の愛情に飢えていたのか、年の離れた男性を好きになり、健太ちゃんの父親も14才上だった――
子どもの虐待防止センターの坂井聖二・理事長は「すごく心を病んでいたと思う」と語る。
室井祐月「ただひとりの友だちというけど、すごい悪口いって、友だちじゃない。両親や友だち、みんなで少しずつ動機をつくっていった気がする」
若一光司「児童相談所と警察の連携不足があったかと思うけど、地元の資産家というので気を使った面があるのかもしれない」
大澤孝征「よくある人生。虐待の再生産、離婚の再生産というのは裕福な家庭でも起こる、ということを改めて感じる」
健太ちゃんの遺体が置かれていたマンションかと見紛うような豪邸には、うすら寒い空気が流れていたのではないだろうか。