きのう(3月16日)札幌市で、58歳の主婦が、84歳の義母を絞殺して、自分も首をつって死んだ。「介護に疲れた」という意味の書き置きがあった。
「やっぱり、個人の力では限界がありますよねー」とみのもんた。「でも見てください。悲しい事件がこんなにあるんですよ」と、今年にはいってからの同種の事件を並べてみせた。
3月13日 87歳の夫が認知症の妻(84)を殺害(奈良)
3月5日 87歳の夫が寝たきりの妻(82)を絞殺(千葉)
80歳の母が障害のある55歳の娘と無理心中(静岡)
2月24日 77歳の妻が寝たきりの夫を刺す(茨城)
2月13日 90歳の夫が87歳の妻を絞殺(大阪)
2月3日 48歳の母が障害のある13歳の娘を絞殺(千葉)
1月6日 58歳の娘が82歳の母を絞殺(青森)
「他人ごとじゃなくなってますよね」とみの。
杉尾秀哉は、「月に2回……これ、夫婦関係、親子関係がいいケースで起こっている。だから、自分がなんとかしないと、と思うんでしょうね」
みの「大阪のは、90歳の夫が‥‥90歳ですよ。こんなことで日本は良いんでしょうか」
末吉竹二郎は、「先ほど出た道路特定財源の話と並べてみるとわかる。短絡かもしれないが、金の使い道。もっとこっちに回れば、多くの人が救われる」
みのはもう口癖になっている「それでなくても、後期高齢者だなんて冗談じゃない」とやったあとで、「こういうことを解決しないかぎり、汗水垂らして税金を払う気にならない」
「決して美しい国なんていえない」と末吉。
番組は、このところ呼びかけていた「ありがとう話」の第1号として、佐賀・吉野ヶ里にある老人ホームの試みを紹介していた。妻(78)と食事がしたいという入居者(80)の夢を、みんなでかなえるというやさしいお話。
しかし、そうした話の主人公になるにはきびしい条件があることを、先のニュースは教えていた。ホームに入れるようなら、殺そうなんてだれも思わない…。