「さよならブルートレイン」……寝台急行「銀河」などが今夜、最終列車になる。乗客の減少、車両の老朽化、運転士の定年退職……など、時代といえば時代なのだが、終わるとなると騒ぎ立てるのはいつものこと。
「銀河」の到着をカメラに収めようと、一昨日(3月12日)大阪駅に鉄道ファン200人が集まった。「時代だからしょうかないが、惜しい」「一度乗りたかった。子どもと」といずれも60代の男女。なかには、「これからディズニーランドへ行きます」という子ども連れの女性も。85歳の車椅子の女性は「遠いところは寝ていった方が楽」。
東京-大阪間を8時間20分で結ぶ夜行列車。12日の大阪発は、定員260が満席だった。22時22分発、乗客は自分でベッドを作り、寝間着を着て休んだはずが、途中の停車駅では寝間着姿がカメラ片手にホームを走り回る。「銀河と書いた先頭車両を撮りたかった」
今日が最後の乗務となるJR西日本の車掌・市野正和さんは「お客さんと話をするのが好きでね。最後に『ありがとうございました』『お世話になりました』のひとことを聞きたいためにやってきた」という。
銀河の他にも、「なは」(京都-熊本)、「あかつき」(京都-長崎)も姿を消す。ブルトレのはしりだった、「あさかぜ」(東京-博多)はすでに05年に廃止になっている。高度成長期を象徴した列車がこれで全部終わるわけだ。
杉尾秀哉は「実家が関西なのでよく乗りました。独特の情緒があってね」
みのもんたが、スタジオの「銀河」の模型を動かしながら「歌は世につれ世は歌につれ…」なんて。「速ければいいってもんでもないですよね」
「さあ最終列車、東京発11時、大阪発10時22分、どこですれ違うんでしょうね。今日最初の問題です」と笑わせた。
きのうの東京駅にも、ファン500人が集まった。300個の記念弁当はたちまち売り切れ。さてきょうはどうなることやら。