「石原銀行」は必要か

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   唯我独尊の成れの果て?経営破たん寸前の新銀行東京をめぐり大荒れだった昨日(3月11日)の都議会予算委員会。野党議員から「ふざけたことを言うんじゃないですよ」と叱責され、苦笑いが精一杯の石原都知事の姿である。

答弁は如何なるものだったか

   今朝の「とくダネ!」は、小倉キャスターが「3年で1000億円を超す赤字で都議会は紛糾しています。石原都知事の答弁は如何なるものだったのでしょうか」と経営難に陥っている新銀行東京を取り上げた。

   当初から『石原銀行』と皮肉を込めて呼ばれた新銀行東京。もとは、「大手銀行の貸し渋りで資金繰りに悩む中小企業を救済したい」と、石原都知事が2003年の選挙公約に掲げ、無担保・無保証を看板に05年4月から開業した。

   開業当時からの代表執行役は、トヨタ自動車出身の仁司泰正・元代表(07年6月退任)だったが、当初から審査がずさんで、返済の意思のない詐欺師まがいの事業者にも融資をし、すぐに焦げ付くなど不良債権が累増。08年3月期決算の累積赤字は1000億円を超える見込みだ。

   東京中小企業家同友会が会員200社を対象に行ったアンケート調査では、「新銀行東京は中小企業に役立っているか?」に、「役立っている」と答えたのはわずか21社。121社が「役立てっていない」と答えている。

   同時に、仁司・元代表執行役はもちろん、石原都知事に対する責任論も急速に高まっているのだが、石原都知事は謝罪と得意の強弁を使い分け、基本的には強気の姿勢を崩さない。

   冒頭に触れた昨日の予算委員会の紛糾部分を再現すると…

   石原「400億円の追資を認めて頂かないとこの会社は潰れますよ。潰れたらもっともっと大きな損害が出て犠牲者が出るんですよ。あなた先のことを考えなきゃ」

   吉田信夫(共産)「1000億円の赤字を作った人間にそんなこと言われる筋合いないですよ。あなたが、いかに先の見通しがなかったかってことじゃないですか。ふざけたことを言うんじゃないですよ」

   小倉は「高金利、無担保で貸して誰が考えてもうまくいくわけがない」。呼応してタレントのデーブ・スペクターが「街金より借りやすいという話があったですが、なぜもっと早く監督しなかったのですかね」と。

   得意の強弁も今や通用しなくなった石原都知事。07年の都知事3選は余分だったのでは?

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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