サッカーには「おばあちゃん」が必要だ

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   サッカーの世界にもゼネラルマネージャー(GM)という職業があるのを知っているだろうか。聞いたことはあっても、どんな仕事をするのか知らない人は多いのではないだろうか。今回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」ゲストは、現在フランスのサッカークラブチーム"グルノーブル・フット38"でその職に就く、祖母井秀隆(うばがい ひでたか)。

   GMの仕事は幅広い。気に入った監督を口説き落としたり選手の選定をしたりするのはもちろん、PR戦略やスポンサーの調達も仕事のうちだ。仕事は広範囲にわたるが、祖母井の考える一番大事な仕事とは何だろうか。全部大事なんですが、という前置きをした後で「現場で起こっていることをキャッチする事は大事だと思います」。

   祖母井は、GMはチームにとって"GrandMother=おばあちゃん"のような存在であるべきだと考えている。つかず離れず、少し距離を置いた場所に立ち全体を見渡すことが出来る存在。例えば練習中は何も言わずに選手を見ている。選手のコンディションや全体の雰囲気を見ているのだ。選手の力がフルに発揮されていなければ、何かトラブルがある証拠。それを探り、ケアできるところはケアするのも"GrandMother"の仕事の一つだ。

   組織にとって、このGrandMotherの存在は大きいだろう。自分のことを見ていてくれて、何かあったらケアしてくれる人がいると思えるだけで心の支えになる。自分のことを見て、考えてくれる人がいるだけで随分と安心するものだ。様々な組織に、こういう存在は必要なのではないか。

文   慶応大学・がくちゃん
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