スパモニ「道路」レポーター、東国原知事と「対決」

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   「ガソリン税に待った」シリーズを継続的に手掛けている玉川徹レポーター。今回の標的は、東国原英夫宮崎県知事(「ミスター道路」と呼ばれているらしい)。

   「ミスター道路」との対決を前に、玉川は、日本の道路にかかるコストが必要以上に高額であるという材料を集める。

   まずは知事のおひざ元、東九州自動車道について。その建設ルートが、自分が営むみかん園を通過する予定になっている岡本栄一さんは、自らが設計したルートと工法の変更で建設費が1300億円から850億円に減るという。

   岡本案にお墨付きを与えるのは、「道路博士」の松下文洋氏。松下氏の計算によると、日本の道路建設コストは海外に比べて20~30倍は高いそうだ。

   「小さく産んで大きく育てろ、というひどい話があって、見積もりは小さくしておいて、あとで、土砂崩れしたとか、やれ水漏れするとか、滑った転んだといっては、期間を長くする。その結果、人件費や建設コストが上がり、業者の身入りが多くなる」(松下氏)

   また、「まんじゅう5つ」と言われる利権もあって、8兆円の売り上げがある場合、そのうちの5%、4000億円は政治家へ流れるのだという。ヤミ献金であろう。

   こんな準備をして、玉川はミスター道路と直接対決に及ぶ。

   玉川「暫定税率撤廃反対ですよね?」

   東「反対というか、ここで撤廃されると予算が組めなくなる。予算が組めないと財政再建団体になりかねない」

   玉川「一般財源化については?」

   東「一般財源化されても、権限が国から国へ移るだけで、地方にとってどんなメリットがあるか未知数。それなら今のほうが安心度が高い。34年間も、宮崎はガソリン税を払ってきたのに、道路づくりが遅れて通っていない所がある。なぜなんだ? という気分だ。国政は何をしていたんだろうと思う」

    玉川「道路を安くつくることができるのではないか?」

   東「それを国交省にお願いしている。ルート変更なり、コスト削減なり、優先順位をつけることとか」

   玉川「国を信用していない?」

   東「信用しないと言って睨まれると困る。信用したい、期待したいですね」

   森永卓郎「政治家が原因だろうけど、九州の道路は遅れている。東国原知事の気持ちはわかる」

   宮崎美子「道路で地元が潤うという意識はある。いけない?」

   悩ましい問題ではある。だからこそ、国会でもめ、決着がなかなかつかないのだろうけど。

文   アレマ
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