ニュース・テンポアップのコーナーでは、小泉劇場再び開演、という視点で報告。
しばらく鳴りをひそめていた小泉元首相の動きが活発になってきたのである。
先日は、川口順子元環境相らを率いて宮古島を訪れ、「環境問題には政府一体となって取り組んでいる。それに協力しなければと、やってきた」と、元気に話していたと思ったら、今度は自民党主催のセミナーで講演、小泉節を披露した。
「道路特定財源については、自民党の中にも本音では一般財源でもいいと考えている人がいる。私のように(笑い)。しかし、なかなか言い出せない。総理しか言えない。総理が口火をきれば、総理が言うんならしようがないかと、妥協の話がきっと出てくる」と、歯切れよくぶち上げたのである。すると、それと符節を合わせるかのように、韓国訪問中に会見した福田首相が「柔軟に対応したい」と語った。どちらが現役かわからない。
ここからは三反園訓の解説。
「勝負師の血が騒ぎ出したということ。と同時にさびしいのではないか。花道で『いよー、小泉』とかなんとか、周りから声をかけてもらいたい。構造改革路線が後退して不満もたまっていた。完全引退じゃない、何かあったら動きだす用意があるよ、永田町と国民に印象づけておきたい。そんな思惑がある。タイミングを計っての発言だ。同じKYでも、空気を読んでの動きで、したたか」
存在感を十二分にアピールしたというところか。
「果たして小泉新党結成があるのかどうか注目されます」(リポーター)
三反園「注目されるでしょう? それが小泉さんの狙いです」(スタジオ笑い)