自衛隊の最新鋭イージス艦「あたご」と漁船が衝突した事故が30分間のトップニュースとなった。番組冒頭のお知らせVTRでは「(スマップ)中居が丸刈りに!」を延々と告知し続けていただけに、ギャップがはげしい。
イージス艦ではレーダー係も含めて、10人前後が周囲を警戒しているのだという。ゲスト出演した軍事ジャーナリストの神浦元彰は「日本中の船乗りは同じことを思ってます。双方の見張りが不十分だったということ」と声を張り上げる。
漁船のほうは2人しか乗っていなかったし、漁の準備に気を取られていたのかもしれない。では、イージス艦の10人はどうしたのか。「居眠りしていたのか、雑談してそちらに気を取られていたのか」
では、ここで殺人犯から犯罪被害者、自衛隊員の心理まで幅広くカバーする推理コメンテイター、テリー伊藤の説を聞いてみよう。
「イージス艦というのは、軍艦。昔で言えば戦艦大和のようなもの」と切り出すテリー。いったい何を言いだすのかと思えば、要するに、“恐い”船だから、周りの船は近づかないということらしい。自ら船を操縦するテリーもその一人。
従って、「彼たち(自衛隊員)の意識のなかでは、ほかの船は避けてくれるってのが前提なんですよね。今回も、漁船のほうが避けてくれるという意識、甘えがあった」
そして、事故の最大の理由がはやくも明らかになった。「ハワイから帰って来たって、気持ちの油断が一番だと思いますね」。ハワイでの訓練を終え、母港への帰還を目前にした自衛隊員の気の緩みが、テリーの千里眼には手に取るように見えたようだ。