道路特定財源をテーマに民主党の菅直人代表代行が呼びかけた、東国原宮崎県知事と麻生福岡県知事(全国知事会長)との公開討論会がきのう(2月19日)、ホテルニューオータニで開かれた。
道路特定財源問題をテコに、自民党の道路族議員が優先順位を決めている現状を、一般財源化と地方分権化で改革しようというのが、菅氏の主張だが、東国原知事は「透明化、公平に」という点では同調したものの、そもそも民主党に対する不信感があるらしく、それが随所に出てきて、見る方にはそこが面白かった。
曰く「(時間が)コロコロ変わる民主党さんに不信感をもってしまう……」
菅氏が「20数年の国会議員としての経験です」というのに「経験をいわれても困るんです」といった具合。
宮崎は高速道路の建設が遅れている現状を踏まえて、「道路の整備を、国の責任で平等にやってほしいんです」「特定財源で確保しないと、道路を安定的に継続的につくれない」「一般財源化したものを、本当に地方にくれるのか」と大いに主張した。
で、この朝は「朝ズバッ」に出演だ。
みのもんたが「こことここは必要だと、みんなで決めればいいことでしょ」
「そうなんですよ。宮崎はいろんな指標で最下位の方だが、公平な視点で、平均くらいには一律にしようよというのが、わたしの意見なんです」と知事。
ここで、与良正男との言い合いになった。
与良が「わかるんだけど、きのうの討論でもそうだけど、国土交通省に作ってもらう、お願いするというのがねー」
知事「違うんです。国土交通省に作らせる」
与良「自分たちで作れるような仕組みにしないといけない。一般財源化したとしても、それに見合う金をくれといわないと。で、九州全体で知事たちが自分たちで作るんだと」
知事「例えば地方共有税とか地方分の消費税とか国を通らないものにしてくれるといい。一般財源化しても、国土交通省から財務省に権限が移るだけ」
与良「権限も金もください。そのかわりわたしたちが責任を持って作りますと」
知事「それを確約してくれればいいです、でも政府はそれを守ったことがない。民主党さんが与党になっても同じことだと思います」
与良「確約させるところまでいかないと。分権するしかないんだから」
みの「九州7県分のガソリン税は九州で使う、という風にできないの?」
知事「道州制ですね」
与良「いまはできないけど、そういう方向へ持っていかないといけない。九州はいいモデルになると思う。がんばってもらいたいけど、お願いといってるだけでは変わらないんですよ」
知事「おっしゃるとおりです」
みの「いまのやり方は、気に入った首長のところには金を出してやる。ごねたらやめるぞと」
知事「国交省にむだ遣い辞めてくれと文句いってるから、多分イメージ悪いと思う」
みの「東国原知事はもう、国政レベルでやるしかないですよ」
知事「え?」
みの「総理大臣になって…」(笑い)
知事「いやいや、いま宮崎をどげんかせんといかんのですよ」