道路特定財源のおかしな使い道がボロボロ出てくるなかで、とうとうミュージカルなんてものが出てきた。2003年から05年に85回の公演で、5億2000万円。いったい何やってくれたの?
ミュージカルの映像が流れた。内容は、縄文の昔のけものみちから説き起こし、やがて近隣の村を結ぶ道路を作る。これが「道普請」・・・という調子で、文明開化、戦後復興と続き、「道路は必要、道路を作ろう」となる。
国会でこれを追及した社民党の保阪展人氏は「第2のタウンミーティング問題だ。官による民の動員だ」という。同氏はさらに、酒田「道の日」キャンペーンで、「796万円使われてます」。ワンワン大サーカス、 かわいらしいプードルたちが繰り広げる愉快なショー、セグウェイ試乗会とかだという。
これについて国交省は「今日の行政には、子どもや女性に受け入れられる表現手法が求められている。楽しみの中に正論を忍ばせる工夫もまた重要」という。
みのもんたは「こんなことに無駄な金つかうなよ。こっちの方が正論ですよ」
いじましい話も出てきた。中部地方整備局のアロマ器具の購入2台4万6390円。金額は小さいが、そのいいわけがふるってる。「愛知万博を前に周辺道路の整備で疲れていた職員のストレス軽減に」だと。さすがの冬柴国交相も「もう、弁解は無用」と陳謝した。
末吉竹二郎が「道普請(みちぶしん)」に対し、「こういう字画は?」と出したのは「道不信」。「こういうミュージカル作って、怒りの空間をいやしてほしいですよ」
みのが、このミュージカルの歌詞を読み上げた。タイトルはズバリ「道路をつくれ」。
「新しい道を走ると感動がある」「便利になった」「ここに道が欲しかったんだ」・・・。 金があるから、こんな使い道が出てくる
杉尾秀哉は「こういうことをやっていると、国破れ道路あり、になっちゃう。道路特定財源ができたときは道路が必要だった。目的が変わってきているんだから」
末吉は「気をつけないといけないのは、金の使い道の優先順位ではなく、道路が必要かどうかという小さな話になっていること。このままだと袋小路に入ってしまう」
末吉は「国は税金を集めるが、使い道に国民は関与できない。だから、取った金は自分の金だみたいなことになる。払う方はもっと監視しないといけない」
みのは「そのために議員を選んでいるんですがね」
杉尾は「国会議員を選ぶのはわれわれですから」
そう、ミュージカルなんかでだまされちゃいけない。